2013年4月に誕生した鳥取大学・岐阜大学共同獣医学科。2つの大学が同じカリキュラムを展開することで、複雑化・高度化する獣医療に対応する専門的獣医学教育を行うことが可能となっています。中でも、個別指導と体験学習を通じて実践力を身につけることを重視している同学科。1年次には徹底的な基礎教育を実施し、大学での学びに必要不可欠な文書作成能力や論理的思考力、コミュニケーション能力などを養います。
また、「大学教育導入演習I・II」として、1年次には産業動物臨床体験学習、2年次には馬臨床見学実習を行います。3、4年次になると、遠隔講義システムや教員・学生の移動による相互補完教育が本格化。鳥取大学ではインフルエンザに関する実習を行い、岐阜大学では狂犬病に関する実習を行います。5年次には、各大学附属動物病院で総合参加型臨床実習がスタート。
最先端の設備を誇る鳥取大学農学部附属動物医療センターの各診療科で動物の診察や治療の様子を見学し、症例の検討を行なうことで、臨床の基本を身につけます。
また、アドバンス教育として産業動物専門医養成科目群や新興・再興感染症専門家養成科目群を開講。保健所や家畜保健衛生所などでのインターンシップ実習を実施し、獣医師の幅広い役割を理解します。